Pâtisseries Régionales


   フランスの地方菓子

 
  1. 箇条書き項目Le Véritable Nougat de Tours /    ル・ヴェリターブル・ヌガ・ド・トゥール

 基本的にはToursトゥールのspécialitéですが、その近辺の町ではちらほらと見られます。その場合はvéritable「正真正銘の」が抜けます。この菓子はpâte sucréeサブレ生地をfonçage敷いたところにfruits confits砂糖漬けフルーツをのせ、その上にdacquoiseダクワーズ生地をのせ、上にsucre glace粉糖をふって焼き上げます。

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  1. 箇条書き項目Week-end en Sologne /      ウィークエンド・アン・ソローニュ

 上の「Nougat de Tours」に似た菓子です。SologneとはLoire et Cherロワール・エ・シェール県にある森林地区のことで、この県のspécialitéとしてこの近辺に属する町にはよく見られます。これはpâte à sablé noisetteハシバミ入りサブレ生地を底に敷き、そこにmarmalade fraiseイチゴのジャムを厚くぬって、その上からdacquoiseダクワーズのようなmacaronマカロン生地をのせて焼き上げます。

  1. 箇条書き項目Caprice Berrichon / カプリス・ベリッション

 こちらも上の「Nougat de Tours」と似通った菓子です。berrichonとはこの菓子がよく見られるIndreアンドル県とCherシェール県が、かつてBerryベリーと呼ばれる公爵領、州であったことに由来しています。この菓子はpâte sucréeをfonçage敷いた中にconfiture de framboise木イチゴのジャムを塗り、その上にnoixクルミの入ったdacquoiseダクワーズ生地を流して上にsucre glace粉糖をふってから焼き上げたものです。

  1. 箇条書き項目Divers / いろいろ

 構成は同じですが色々な名前が存在しているので詳しくは各町で挙げたいと思います。このような菓子はBourgogneブルゴーニュ地域圏のNeversヌヴェール(当地域圏西端であり同じla Loireロワール川流域に位置)やLorraineロレーヌ地域圏の一部でも見られますが、名前が一致するものは一つとしてありません。まずこの菓子の構成はganacheガナッシュもしくはpralinéプラリネを含んだganacheをmeringueメレンゲでenrober包んだものです。また、この地域圏独特の特徴としては形が三角形で色が白いところです。他の地域では長方形のganacheをmeringueで丸くenroberし、何らかの色がついています。詳しくは各ページを参照して下さい。

  1. 箇条書き項目Pavés du Roi / パヴェ・ドュ・ロワ

  2. 箇条書き項目Les Carrés Ronsard / レ・カレ・ロンサール

 この菓子もこのように違う名前で売られる事が多いです。ちなみに上はBloisブロワでの呼び名で、王家の城の存在に由来します。下はVendômeヴァンドームでの呼び名で、当地出身の詩人Pierre de Ronsardピエール・ド・ロンサールに由来します。この菓子は二枚のNougatineヌガティーヌでchocolatとpralinéプラリネを合わせたものをサンドし、それらを飴掛けしたものです。

  1. 箇条書き項目Les Malices du Loup / レ・マリス・ドュ・ルー

 この菓子はどの町でもこの名前で売られていました。その名前の由来はよくわかりませんが、直訳すると「子供のいたずら」といったところでしょうか。この菓子はconfit d'écorce d’orangeオレンジの皮の砂糖煮を混ぜ込んだpâte d’amandeアーモンド・ペーストで、noisetteハシバミとanis茴香、confit d'écorce d’orangeを合わせたものをappareil caramelアパレイユ・キャメル(caramelをcrème生クリーム、lait牛乳などと合わせたもの)でからめたものをサンドします。特徴的なのは表面の凹凸がつけられた焼ごてのようなもので押されつけられた跡がある事です。